標題:
フリッツがこの先、どう進んで行くつもりなのかを
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作者:
gf6ftren
時間:
2014-7-10 11:29
標題:
フリッツがこの先、どう進んで行くつもりなのかを
しかし、命を奪える道具を手にしている以上、またきっと加減の出来なくなる日がやってくる。それだけは、確かなのだ。
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「どうしてルーウィンが謝るの?」「ミチルたちと一緒にいるとき、けっこうあんたにきついこと言った。あたしの発言片っ端から否定したがるラクトスや、あんたを庇うティアラもいないのに、焦りと苛立ちにまかせて、言いたいこと、そのままぶつけた。本音だから取り消すことはしないけど、一応、謝っとく」
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不意に、ルーウィンが呟いた。「ごめん」「……はいっ!」 突然の声に、フリッツは飛び上がりそうなほど背筋を伸ばした。
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そして、ルーウィンは容赦なく問う。「それで、人を斬るのはどうするの?」 それはフリッツがこれから旅を続ける上で、出さなければならない答えだった。
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ルーウィンは森の奥を見つめた。「普通、人を手にかけたら、うろたえて当然だった。あの二人にそう言われて、あたしの感覚は麻痺してたんだって、気付いた。ましてやあんたの場合は、剣だもの。そりゃ怖いわよね」
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今フリッツが持っているのは、マルクスに与えられた錆びた真剣、唯一つだ。代わりのウッドブレードは持っては来なかった。先日の盗賊との立ち回りも、この真剣でやった。多少、斬った。命に別状がない程度に。
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そうなってからまた、罪の意識に苛み、進めなくなるようでは意味がない。 はっきりさせておかなければならないことで、ルーウィンはそれを、決して先延ばしにはしなかった。「進めるの? 命を、奪いながら。何も考えていないなら、それは今までのあんたと何も変わらない。また同じように人を殺めて、また南へ逃げ帰るだけよ」 ルーウィンはフリッツが戻ってきたことを手放しに喜ばず、彼女はもっと深い部分を考えていたのだ。フリッツがこの先、どう進んで行くつもりなのかを。 フリッツは口を開いた。「前に、ルーウィンにもミチルにも言われたこと、考えたんだ。ぼくには先に進んで行くための覚悟がなかった。剣を振るう、覚悟が足りなかった。だから、してきた」http://www.tom-baecker.com「……いいんだ。それにルーウィンの言うことは、だいたい、いつも正しいから」 正しいからこそ、フリッツはこころを深く抉られた。悩まざるを得なかった。グッチ 長財布 彼女の言葉は胸に刺さるが、それは荒療治でもある。その言葉で膿みを取り去り清々するか、はたまた余計に傷を増やすか。それは受け取った人間次第なのだ。
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しかし、その言葉の意図がわからなかった。 聞き違いでなければ、彼女は確かに、ごめんと言った。フリッツは落ち着きを取り戻して、首をかしげる。
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