標題:
刀鍛冶にしておくのは勿体ない気がする
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作者:
5196324qdr
時間:
2014-7-4 12:22
標題:
刀鍛冶にしておくのは勿体ない気がする
だが、背中超痛い。肺の空気が取り込んだ端から全部抜ける。 刀鍛冶にしておくのは勿体ない気がする。むしろこいつの方が俺よりよっぽど世界救えそうな勢いだ。
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「土産を持ってきてやったんだ。そんな口利く奴にはやらねえぞ」 言葉とは裏腹にライトはさっさと俺に持っていた細長い木箱を投げ渡した。
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二メートルを優に超える巨漢。筋骨隆々な体を惜しげもなく見せびらかす世紀末みたいな服装。 スキンヘッドで彫りの深い顔立ち、こんがり焼けた肌。年齢はおそらく30手前。
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「よろしく、お願いします……」「おいおい、もっと覇気出せよ覇気! こんなモヤシ野郎で世界は大丈夫かぁ!?」
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両手で抱え込むように受け取ると、ずっしりと重い。 中身を尋ねようと目線を箱からライトに戻したときだった。
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「おう、あんたが救世主か!? 若えんだなぁ!」 野太い声に振り向いた俺は思わず顔をひきつらせた。
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豪快に笑うローランは俺の背中をバシバシ叩く。嫌みな感じは一切無い、屈託のない物言いには好感が持てた。
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「ローラン。久し振りだな」「おーイリア! またイイ女になったな! 剣のメンテならいつでも言えよ!」「あぁ、また近い内世話になる」 顔馴染みらしいイリアさんとローランはなにやら二人で盛り上がっている。「サキ。その箱開けてみな」 ライトがコートのポケットに手を突っ込んだままシニカルな笑みを浮かべる。 ワケも分からず俺は手に持つ木箱に視線を戻す。 金属の簡易留め具を外すと、蓋は簡単にスライドして地面に落ちた。「うわっ……!」 中は赤い布が全面に張り付けられた豪華なケースだった。その中で、簡易的な留め具で固定され安座していたのは──世にも美しい剣だった。 柄も、鞘も基調としている色は美しい金だった。目が痛くなるような光ではなく、心が洗われるような輝き。 柄の先にはルビーが埋め込まれ、鞘に至っては随所に大粒の宝石が散りばめられている。この剣売ったら、マンションくらい買えるんじゃないだろうか。 流線型の鍔も数本の溝が入った金色で大きさはほぼ、俺の使っている貸し出し剣と同じ。恐る恐る手に取ってみると重さはその三倍くらいある。http://www.stiehlotte.com 何より目を引くのは額から左目の上にかけて長く走る刀傷だ。「紹介するぜ、東ストリートにいる鍛冶屋のローランだ」ビルケンシュトック チューリッヒ「よろしくな救世主!」 グローブみたいな巨大な手を差し出され、握るのを躊躇した。しかし彼の顔は図体に似合わず人なつっこい笑みを浮かべていたので、一思いに握り返す。
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