標題:
」 少しばかり奇妙な話だ
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作者:
8481305ycp
時間:
2014-7-3 22:50
標題:
」 少しばかり奇妙な話だ
その場に居る全員の視線が、マリーへと向けられた。けれどもマリーは気にせず「有ったのか?」再度尋ねると、髭面の男は慌てたように記憶を探り……「そ、そういえば」、と手を叩いた。「モンスターと、一度も遭遇しなかったんだ」「一度も? 向こうが気付かなかったとかではなくて?」 少しばかり奇妙な話だ。タイミングと運が噛み合えばそういうこともあるのだろうが、なにぶん、彼らの人数は数十人規模だ。それこそ、たまたま拾ったガラス瓶が札束に化けるよりも確率は低く、幸運で片付けるには些か腑に落ちない。http://www.sunglasses.cagrownonly.com「しかし、この広場には階段はおろか、それらしきものは何も無いぞ。良く探したのか?」「探したよ……でも、本当に無いんだ。階段は、無い。どこにも、見当たらない……どうなっているんだ……」クロックス サンダル 強い不安を感じているのだろう。落ち着きなく辺りを見回す髭面の男の姿に、辛うじて平静を保っていた他の生徒たちにも動揺が伝染し始めている。それは『妖精』とて例外では無いようで、彼女もまた不安そうに唇を噛み締めていた。
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「――あ、帰って来たわよ!」 男の後ろに居た一人の女が、マリーたちの後方を指差す。振り返れば、数十人にも及ぶ集団があった。遠目からでも分かるぐらいに落ち込んでいる顔ぶれを見て、マリーの目じりが鋭くなる。
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「――他には、何か無かったのかい?」 ただ一人、マリー・アレクサンドリアを除いて。(……くそ、頭の芯の痺れた感覚は、まだ残ったままだっていうのに……)
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無事に戻れたことに対する軽い挨拶を交わした後、真っ先に青ざめた顔で話を切り出したのは、薄汚れた鎧を見に纏った髭面の男であった。
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「……駄目だ。ここら一帯をしらみつぶしに回ってみたが、どこにも無い。やはり、この広場に階段があったとみて間違いない」
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名門であるユーヴァルダン学園の生徒とはいえ、ここにいる彼らはまだ若い。地上への出口を見失うという異常事態を前に、全員が何をするでもなく右往左往するばかりであった。
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不調を隠しながらも、マリーはそう毒づきたくなった。正直、少しばかり身体が重く、出来ることなら大人しくしておきたいところ。しかし、狼狽する生徒たちを見やれば、行動せざるを得ない事を嫌でも理解させられる。
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「……むう、あれもうちの生徒だぞ」 目を細めて集団を確認したイアリスに、男が「二手に分かれて調べていたんだ」と説明を入れる。その声に力が入っていなかったのは、戻ってきた人たちの顔色を見たからなのだろう。
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