標題:
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作者:
dsrf12speFy
時間:
2014-7-3 21:47
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ともあれ、その安全圏から離れようとしている今、樹流徒は気を引き締め直さなければいけなかった。ここから先は悪魔やネビトが現れてもおかしくない。混沌とした戦場なのである。
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そのため樹流徒は同じ質問に何度も受け答えせねばならず、少しだけ辟易してしまった。もっとも、その程度のことは戦闘に比べれば全然苦痛ではなかったし、なにより今となっては過去の出来事である。天使に呼び止められることは二度とないだろう。あったとしてもせいぜい残り1、2回ではないだろうか。
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ちなみに戦闘はまだ1回も発生していない。さしあたって天使の勢力圏は人間にとって安全な場所だったようだ。あくまでさしあたり、だが……。
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http://www.sd12530.com というのも、樹流徒は間もなく天使の勢力圏から脱しようとしていた。 彼がアジトに向かって歩き始めたのは今から3時間くらい前。天使と会話した時間を考慮すれば、実際に歩いた時間は1時間半くらいだろうか。市内中央部から離れるにつれて有翼人の数は段々と減ってゆき、ある地点を境に激減、気付けばいつの間にか青年の視界にはすっかり人影が無くなっていた。最後に天使とすれ違ったのが数分前で、今も遠くの空に有翼人らしき影が3つか4つ重なっているように見えるが、近くには誰の気配も感じない。ドルガバ 財布 だから、樹流徒が天使から頻繁に声を掛けられ、そのたびに似たり寄ったりの質問を受ける心配はもう無いのである。
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樹流徒が天使から声を掛けられた回数は、すでに30回を超えている。有翼人たちは口を揃えて「お前はニンゲンなのか?」「ほかに生存者はいるのか?」と青年に尋ね、それ以外のことには興味がないのか、違う趣旨の質問をする者は稀だった。
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それを証明するかのように、少し歩くと前方の地面に赤い液体が飛散していた。ネビトの血だろうか。幅の広い歩道をはみ出して車道にまで延びたその液体は、まだ完全に乾ききっていなかった。この場所で血が流れてからそれほど時間が経っていないことを物語っている。
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辺りには薄い霧が漂い始めていた。両側2車線の道路がまっすぐに走り、ずっと遠くでなめらかな曲線を描いている。周辺には喫茶店、ファストフード店、コンビニ、ガソリンスタンド、予備校、携帯ショップなどなどが連なり、少数の民家も混在していた。反対に、頭を傾けて見上げるほどの高層建築物は殆ど存在しない。
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そんな景色の中を、黙々と歩く樹流徒の姿があった。黒い瞳はしっかりと前を見つめ、それとは反対に研ぎ澄まされた感覚が絶えず身辺に気を配り、敵の襲撃に備えている。一定のリズムで動き続ける両足は、目的地までの道のりを着実に進んでいた。
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