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「待て」と、店長はナナの話を遮った
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作者:
ert4d0hgudt
時間:
2014-6-27 16:32
標題:
「待て」と、店長はナナの話を遮った
「良いから続きを話せ」「分かっています。それからジルは錬金術にのめり込むのです。フランソワ・プレラーティに唆されて、黒魔術にも興味を示したと言われていますね」
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他者に救われたい。そう願うのは不思議ではない。店長は黙して話の続きを促した。「しかし、ジャンヌは異端者として処刑されてしまいます。この辺りには語りたい事が山ほどあるのですが……」ナナは探るようにして店長に視線を送る。
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「またの機会に頼む」「はあ、仕方ありません。ジル・ド・レイについて、だけ話しましょう。……信じていたモノを異端として焼かれ、失ってしまった彼の情緒は不安定になります。精神的な支えをなくしたのだから当然かもしれませんね。私で言えばマスターを失うという事に、ああっ、想像しただけで!」
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「オートマータが何を言うか」 ナナの口が達者になってきた。彼女と話していると一の姿がダブって見える時がある。不愉快だった。
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店長はナナの質問を真摯に受け止めようとしたが、また話が逸れているのに気付いてしまう。「その当時は大した作戦が必要ではなかっただけだ。物量で力押しが一番強く分かりやすい。が、だからこそ士気が重要だったかもしれん。必ず勝つ、殺す。大した事をやってなかったから、精神論が効いていたんだろうな」
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「根性ですね」「ジャンヌ・ダルクが今出てきて何か喚いても遠くから撃ち殺せば終わりだな」「ロマンがないですね」
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「待て」と、店長はナナの話を遮った。彼女は短くなった煙草を灰皿の上で揉み消す。「フランソワ・プレラーティとは誰だ」 ああ、と。ナナは小さく漏らした。「魔術師ですよ。尤も、ただの詐欺師に過ぎないとも言われていますが。魔導書の一つ、ルルイエ異本の一部をイタリア語に翻訳した事でも知られていますね」「黒魔術に錬金術、か。人間とは変わるものだな」「ジルは数百人もの幼い少年たちを拉致し、殺害しました」http://www.diesel.szepablak.net「なるのです。ジルの晩年を知れば考えも変化します。何せ、彼の所業は青髭よりも惨たらしいのですから」グッチ時計 眼鏡の位置を丁寧に押し上げると、ナナは真剣な顔つきになる。「ジルはジャンヌ・ダルクを敬愛していました。いえ、あるいはもっと。彼女を信仰する、敬虔な信者と呼べるくらいに。彼はジャンヌ自身に神を、救済を見出だしたのかもしれません」
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「しかし分からんな。何故、ジル・ド・レイが青髭になる。あの話の青髭はまるで悪役だぞ。英雄と呼ばれた男が悪役になるものか?」
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