標題:
木々が焼ける臭いが、周囲に充満している
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作者:
9719127orr
時間:
2014-6-27 14:47
標題:
木々が焼ける臭いが、周囲に充満している
その時水望は、暗闇の中にぽつんと立っている木の下にいた。遠くには赤く燃える建物が見えていたが、ひとまず様子を見ようとこの木の下にやって来たのだ。
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現在、氷波達が住んでいるものとは、構造も様式も規模も違う。そう、五年前の屋敷だ。「なんで、こんな……」
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(俺は……本当の事を、知りたい!) そう心の中で叫んで、色葉は地面を蹴った。 氷波はいつの間にか、赤く染まる屋敷の中に佇んでいた。木々が焼ける臭いが、周囲に充満している。
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頬を撫でる熱気に顔を顰めながら、氷波は幼い頃の記憶を頼りに、炎の中を探し始めた。 「色葉ー! 氷波ちゃーん!」
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「……誰も、いない? ううん、そんな事無い、けど……」 確実にあの二人の気配は感じる。だが、彼らがどこにいるのかが掴めない。魔力が何かに遮られている感じだ。
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そうだ。記憶が無い事を受け入れるなんて間違っている。なぜ記憶を失ってしまったのか、それがどういうものなのか、自分は知らなくてはならない。
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水望は、ふとその大きな木を見上げた。 見事な枝振りを広げるその木には、ぽつぽつと桜の花が芽吹いていた。この暗闇だけの空間に季節があるのかは分からないが、もしもあるのならば、きっと二月の下旬辺りになるのだろう。幹に手を触れ、目を閉じる。「泣いてる……」 無意識に口をついた言葉に、水望は首を傾げた。なぜかこの木が、幹が、花びらが泣いているように思えたのだ。仄かな温もりを感じさせる幹から手を離し、もう一度桜を見上げる。(なんで?) 刹那、背筋が凍りつくような感覚を覚えた。ぞわりとする悪寒が、足の先から這い上がってくる。無意識に背後を振り返り、遠くの炎を見やった。その瞬間、激しい魔力の奔流がこの空間全体を震わせた。この、強く、雄々しい魔力は。「色葉っ?」 水望は一切の躊躇いを捨て、赤く燃える炎へと駆け出した。 しかし先の魔力は、どこか色葉のものとは違う感じがした。同じはずなのに、何かが違う。http://www.bvlgari.targittrial.net「もしかして、色葉が……?」 思い当たる事があった氷波は、慌てて辺りを見回した。もしかしたら近くにいるかも知れない。早く彼を見つければ、あるいは。カルティエ 結婚指輪 だが、視界に入るのは荒れ狂う炎だけで、彼の姿は影すらも見つけられなかった。「まだ、間に合う……!」
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水望と一緒に色葉を追いかけようとした瞬間、闇が氷波達を飲み込んだのは憶えている。あの時の闇は、高濃度の闇属性マナだ。しかしなぜ突然──
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