標題:
青い光が視界の全てを埋め尽くし終わる
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作者:
tyufahfdys
時間:
2014-6-27 10:46
標題:
青い光が視界の全てを埋め尽くし終わる
ふと見るとクリスの手元には先程強い力を放っていた槍があった。 今は先程とは違い、触っても何もならない。
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エリオットもすぐ近くに既に立っていて、服についた砂をうざったるそうに払っていた。 先程の銀髪の青年は……居ない。
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雨なんて当分降りそうにない乾いた空。 どうやらセオリーは魔術を使ってクリス達をここまで飛ばしたらしい。
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そう、一面が砂。 星屑のような形をした小石が混じった綺麗な乾いた砂が、地平線どこまでも続いている。
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女神の遺産 ~凸凹な二人の素性~ Ⅲ
青い光が視界の全てを埋め尽くし終わる。 やっと目を開けるようになり、クリスが辺りを見渡すとそこは見覚えの無い景色に変わっていた。
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表情が既に死にそうになっている。「流石にどのあたりか全く見当がつきませんね」 変化を解いて槍を杖がわりに起き上がり、砂を払い空を見上げた。
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残念ながらエリオットはセオリーと同じことは出来ないようだ。 ということは、「自力でこの砂漠抜けなきゃいけないんですか……」 労力を考えて、クリスが呻く。 食料は少しあるけれど水なんて蓄えていない。 先程まで旅をしてきていたのが山脈沿いだった為、その場その場で補給が出来たからである。 普通に歩いて砂漠を抜けるとするならば、非常にまずい状況。 クリスは街を出る時に持ってきていたローブを捨ててなかったので槍と共に背負っていた荷物から取り出し、まずは被って日差しを凌いだ。 エリオットはそんな物を用意してはいないので、高そうなマントを仕方なしに破って上から被る。 とりあえず途方もなく歩き始めながら、クリスは疑問をエリオットに投げ掛けた。「私達は飛ばされたけれど、あの突然現れた男性は来ませんでしたね」 そう、あの状況下ならば彼も一緒に飛ばされてもおかしくないはずなのに。 問いかけがあったものの、さくっさくっ、と砂が噛む音だけが耳に残り、エリオットの返答はこない。http://www.dg.comparereplica.com「ここは……」「アガム砂漠だな」 この砂漠独特の星屑の砂。 実際に星屑なわけではなく、チクチクと尖ったように削れた、星に似た小さな石で出来た砂が特徴である。HERMES スカーフ ちなみに裸足で歩くとちょっと痛い。 クリスは元々この砂漠の南西にある街の出なのでこの暑さには慣れているが、偉い人と発覚したエリオットは既に暑さでかなり参っているようだった。
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「物質どころか生物を空間転移させるとか、規格外だぞあの男……」 エリオットは暑さに唸りながらぼやく。
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