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2014-6-26 20:39
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――手応えは、無い。 剣を振り出した先には、その実燭台の炎しかありはしなかった。 だが錯覚、などでは断じて無い。
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今の一瞬、王女の左には、確かに誰かが居た(・・・・・)のである。 突如として感じた冷気と共に、耳元に掛った生々しい吐息の感触。 全く気配を感じさせずに現れたその“誰か”は、王女の耳元でそう囁いた次瞬、その場から既に消え失せた。 そうとしか、思えない。「やれやれ。見た目に似合わず随分なジャジャ馬だな。 予が敵で無かったらどうしたというのだ? まあ、可愛気があるだけましと評してやるが……」「――――!!」 今度は、右。 突如として現れた気配に身震いしながら、王女は再びその剣を突き出した。 だが、またしても居ない。 耳元で声を発しながら、しかし一切の姿を見せないその相手に、王女は底知れない不気味さを感じていた。 ――声からすると、恐らくは女。 それも王女自身よりも、ほんの2~3ばかり年上の物に思える。 王女はまるで纏わりつく幽霊を振り払うかの様に、自らの周囲を破れかぶれに薙ぎ払い続けた。 凍りついたのは王女だけでは無かった。 相対していた二人の魔人すらも、突如おかしくなった王女の様子と謎の声に、強い困惑と血も凍る様な恐怖を覚えて硬直していた。http://www.birkenstock.targittrial.net 未だ手に残る剣戟の残照を余韻とした王女は、それを確信したからこそ、微笑を浮かべつつ自らの従者から3歩、距離を取った。オークリー サングラス 偏光 残骸の散乱する闘技場にて対峙する、二人の魔人の姿をその翠の瞳に映しながら――。「安心しろ、武装姫よ。
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あまりに王族を待たせては従者失格です。 私が暇だと感じぬ内に仕留めて下さい」 ――彼は、負けない。
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「な――――!?」 寒気がした。 反射的に“祝賀会”から持ち続けていた剣を振り出し、耳元の“誰か”に向かって一撃を加える。
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男の纏う雰囲気は、その実先刻の大会時と比しても尚充足した物であった。「いいでしょう。ですが――。
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彼の纏う闘気を見れば、そんな物が不要である事は明確だからである。 疲労も、憔悴も、意識を“殺し合い”に切り替えた男にとっては何の枷にもなりはしないらしい。
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――“加勢が必要か”。 青い従者の消耗を知っている王女は、一度だけそう問おうとして、口を噤んだ。
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心配せずとも、どの道貴様に暇など許さん」 ――瞬間。 耳元(・・)で囁かれたその声に、王女の背筋は凍りついた。
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