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ハドルスは肩を落として温室から去っていった
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作者:
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時間:
2014-6-26 11:27
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ハドルスは肩を落として温室から去っていった
「んー……自信過剰で野心家で下心見え見えの最低の従兄弟ってとこかしら。今十八歳であのとおり王座を狙ってる愚か者よ」「どこにでもいるのねぇ、そういう男」 シェリスネイアにはリノルアース以上の心当たりがあるのだろう。腹違いの兄弟が山ほどいるアヴィラでの王位争いなんてハウゼンランドの比じゃない。「あんなんでも継承権は第二位なのよねぇ。その下のルザードって弟が第三位。まぁアドルが死なない限りアドルが継ぐことになるんだろうけど、どこから湧いてくるんだか、自信満々なのよ、あの馬鹿」「……だから、王子には力が必要なんでしょう」 シェリスネイアが小さく呟く。 もしもハドルスが有力な貴族や、他国の姫君を妻に迎えると――弱小貴族のレイを妻に迎えようとしているアドルバードが不利になるのは目に見えている。http://www.chloe.gtanext.com「あなたからの挨拶など必要ありませんわ。礼儀知らずとは知り合いになる価値もありませんもの。早く出て行ってくださらない? 私はリノルと楽しくお話をしていたいんですの」レスポートサック ディズニー そのセリフを聞いたハドルスの青ざめた表情を、アドルバード達に見せられなかったのは実に残念だ。 何度か弁解しようと口を開きかけていたが――無駄だと思ったのだろう。ハドルスは肩を落として温室から去っていった。
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「馬鹿なのはこいつとこいつの弟だけよ、ごめんなさいねシェリー。不愉快にさせて」「お互い様ですわ。そこのあなた。今回はリノルに免じて見なかったことにして差し上げますけど、次はありませんわよ? 私のお友達を困らせないでいただけるかしら?」
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「……結局、あれは何なのかしら」 あれというのはハドルスのことだ。 二人の会話から従兄弟同士だということしか分からなかった。
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にっこりと微笑むシェリスネイアに、ハドルスは一瞬だけ見惚れて――慌てて頷く。「し、失礼を――その、アヴィランテの姫とは知らず、挨拶が遅れまして」
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ふぅ、と色っぽくも感じるため息を零しながら、シェリスネイアは空のティーカップをわざと音をたてて置く。
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「見る限りあなたはリノルの従兄弟でいらっしゃるようですけど、たとえ縁戚であろうとも王族には敬意を払うべきですわよ。臣下であることに違いはありませんもの。まして国賓の前でこんな醜態――本当に馬鹿馬鹿しいこと」
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「何のことです? 私はただあの男が不愉快だっただけです」「いやぁねぇ、シェリーったら照れちゃって。可愛い奴ぅ」
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「ありがと、シェリー」 助かったわ、とリノルアースがお礼を言うと、シェリスネイアは照れて顔を逸らす。
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