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標題:  公子の手は温かかった [打印本頁]

作者: fdusi2vbdt    時間: 2014-6-25 23:18     標題:  公子の手は温かかった

 ……なかった。 困ったなと溜息をつきながら身を起こした時、驚きの余り飛び上がりそうになった。HERMES birkin
 星明かりの下のテラスから、ゆっくりとファルシス公子が入ってきた。右手に、リディアの捜し物を掲げている。キャスキッドソン バッグ
1-4・若君と侍女
 その夜。 帰省の支度をしていたリディアは、エプロンのポケットに入れていた筈のものがない事に気づいた。ドルチェ&ガッバーナ
「これを探しているの?」 暗がりの中で、突然声がしたからだ。かろうじて悲鳴を飲み込んだ。「……若様」d&g 腕時計
 しかし、身の回りの世話をし、子供を産む後妻となるなら誰でもよいと考えている、初老の許嫁が書いた文と思えば、特に驚くにあたらない内容と言えた。cath kidston
 許婚からの手紙。今回の、神殿への参詣についての連絡だった。 必要な事のみを羅列した素っ気ないもの。キットソン
 リディアと婚約者は、熱烈な恋愛関係にあると信じてやまないユーリンダあたりが見たら、言葉を失うような代物だ。ドルチェ&ガッバーナ 財布
「は、はい。申し訳ありません。ありがとうございます」 まだ心臓を激しく打ちながらも、深々と礼をし、手紙を受け取ろうとした。 だが、ファルシスは手紙を持った手を、すっと引いた。「大事な物?」「? は、はい。」「ふん……こんな冷たい手紙を寄越す許婚が大事なのか」 その言葉に、リディアの頬が僅かに紅潮する。 一介の使用人に過ぎないリディアには、落とした手紙を公子に読まれたからと言って、声を大にして抗議する権利はない。 だが、私的な手紙を読まれた上、そんな突き放した物言いをされて、嬉しい筈もなかった。 何か言いたかったが、適切な言葉が思いつかず、ファルシスの目を見ずにただ、「はい……」 と呟いた。「結婚が嬉しい?」「……はい」「許婚は優しい?」「……はい」「そうか。よかったね」 ファルシスは緩慢な動作で手紙をリディアの手に押しつけた。 公子の手は温かかった。「若様」 思わず何も考えずに口走り、慌てて次の言葉を探した。「ありがとうございます」 ファルシスの右手とリディアの右手は、許婚の手紙を挟み、指先が触れ合った。http://www.fs-seasonings.com ともかく、手紙がないと、身支度や色々な面で支障が出る。 リディアは己の行動を思い返し、夕刻にダイニングルームの片づけを手伝った際に落とした、という可能性が強い事に思い至った。HERMES スカーフ 侍女頭に断った上で、静かにダイニングルームの扉を開けて入り、かがんで掃除をした場所に灯火を向けた。グッチ 財布 レディース
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