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d&g 時計
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作者:
tyy6tfjbq
時間:
2014-6-25 22:33
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そのあとも、幾人かが、憑依霊となってアヌークに封印されていった。「なあ、さっきから憑依霊ばっかじゃん、悪霊とか守護霊は?」「自由霊にも何種類か種族がおるのだ、我等の使役霊が三種あるが如くにな」「じゃあいまの人たちは?」「いままでの者たちは自由霊の一種〝浮遊霊〟よ、我等カルマびとやその眷族に封印されることにより、かならず使役霊の一種、憑依霊と化すのだ、すべての自由霊のなかで浮遊霊がもっとも数が多く──」 いいかけて彼女は口を閉じた。 新しい自由霊が魔法陣に招聘されてきた。 そいつは突然、強烈な暗赤色の光を放ち始めた。 魔法陣のなかで燃えさかる炎のように勢いを増してゆく。炎はふたつのイメージに形を為していった。それは、セーラー服を着た女子高生と私服の女子。業火ゆえに輪郭のぼやけた女子高生は、もうひとりの女子を──霊の記憶、実態のない幻の女子を──抱きしめていた。 女子高生は抱きしめながら、私服の女子の背中に包丁を突き刺していた。「アヌーク」 徳人にもわかった。〝悪霊〟だった。アヌークの指を吹っ飛ばした使役霊の一種。http://www.gucci.stella-project.com 自由霊は、アヌークの血文字魔法陣によって自由を奪われ〝使役霊〟となった。魔法陣の中で暗緑色に輝きだしたのだ。まさに自由霊を招聘、招き集めるための魔法陣だった。エルメス バッグ「これ、憑依霊じゃね?」「いかにも、いまから封印するぞ」 アヌークは両手を優雅に、まるでオーケストラの指揮者のように、華麗に動かした。
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「なあ、これってまさか」「貴様らヒトの〝自由霊〟だ、俗にいう幽霊のことよ」 これが……徳人は息を呑んだ。
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数分が経ち──彼女の顔色をうかがいつつ──たまらずに口を開く。 アヌークは森林の一点、なにもない空中を凝視していた。
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「──きたぞ、ノリトよ」「なんにも見えねー」「いま魔法陣に吸いよせられてくるがゆえ、しっかと見ておれ」
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緑に光る憑依霊はアヌークのちいさな体躯に吸いこまれていった。「……スゲえ、スゲえぜアヌーク」
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なにか、靄(もや)? うっすらとしたなにかが魔法陣の描かれた地面の上に現れた。 やがて、徳人は見た。それは人間の形になった。
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アヌークはまんざらでもなさそうに、照れたような、恥ずかしいような、うれしいような、なんにせよ徳人を魅了する微笑みをうかべた。
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「そうか? うむ、べつにな、もっと褒めてもさしつかえないぞ、わたしを褒めることを赦す」 徳人ははしゃいでアヌークをべたボめした。
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