標題:
「信じてませんよ
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作者:
Rtrwtxeds
時間:
2014-6-25 22:26
標題:
「信じてませんよ
振り払われたルクの手。僅かに止まり、俯くルク。だが再びサイシャの瞳を見返すと、一気に思いの丈をぶつけた。
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その姿に、ルクの中の怒りに似た感情が燃え上がる。ツカツカとサイシャに歩み寄ると、思い切り頬を張った。
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「私達のと、コイツは違うんだ。分かってくれって言ったって無駄さ」 寝台から降り立ち、一度だけ、ふらりと体が揺れる。
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「やめときなよ、爺さん……痛っ」 寝台から起き上がるサイシャの瞳がルクを見つめる。背中を気にしながらも、彼女は黒の衣服に袖を通した。
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サイシャの手を払い、彼女の肩を掴む。「ルカがさらわれる原因になったお前が、ふざけた事を言ってんじゃない!」
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「信じてませんよ! 独りでお城に行ったのだって、ルカさんがどこかでもう生きてないと思ったからでしょう!?」
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「なんで、貴方は……!」「このっ……」 歪むサイシャの口元。敵意をありありと示す表情に、大抵の者は恐れをなすだろう。だが、それを真正面から見返し、ルクは涙を溜めながら彼女と向かい合った。
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「そうです。私が居なかったら、ルカンドさんは攫われる事なんか無かった……だからこそ、私が一番あの人を信じていなきゃいけないんです! ルカンドさんが戻ってきた時に、おかえりなさいって、みんな無事ですって言ってあげたいんです!」 サイシャに振り払われた手を再び彼女に伸ばす。「だから、サイシャさん無茶はしないで! 貴女が居なきゃルカンドさんだってきっと泣いちゃうから」 伸ばした手は、小柄なサイシャの背に周り彼女を抱きしめた。 ルクの腕から伝わる温もりに抱きしめられながら、サイシャは動けずにいた。圧倒されてしまった。弱くて何も出来ない良いとこ育ちの女だと思っていたルクに、その思いに彼女の怒りが呑まれてしまった。 不思議と、サイシャに悔しさは無かった。それは多分、ルカンドが泣いてしまうと言うその情景がありありと思い浮かんでしまったからだと思われた。 ルカンドが泣くのは、嫌だなと納得してしまったのだ。 抱きすくめられたまま、ルクを見上げればグジグジと泣いている。「……放せ、バカ」「嫌だ、サイシャさんが無茶しないって言うまで放さない!」http://www.freeuswebdesign.com「そんな無茶ばかりするんですか! そんなに私やレギーさんや、ルカンドさんが信じられないんですか!?」エアジョーダン2013「私が、ルカを信じてないってのか!」 胸ぐらを掴み、睨み上げるサイシャにルクは毅然と言い返した。
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