標題:
「……」 沈黙
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作者:
bvypsnbkl
時間:
2014-6-25 21:54
標題:
「……」 沈黙
「……」「そしてそれは、今も変わらない」 そう言ってから、僕は淡い月明かりに照らされた、シオリの顔を見る。「確かに最近、僕の周りは何かと騒がしくなってしまった。君といられる時間も減ってしまった。テレビや雑誌なんかにも出るようになってしまったし、君は僕を、芸能人か何かみたいに、遠くに感じてしまうこともあるかもしれない。でも――僕は、多分君が思う程、そんなには変わってないよ。まだ、ここに初めて来た時から、今でも君やユータ達に報いる道をずっと探している――君に救ってもらった頃のままだよ」 そう言いながら、僕はぎこちなくなってもいいから、何とか彼女を安心させられるような笑顔を何とか作ってみようと務める。http://www.hermes.metalli-preziosi.com「いつか、君をここに連れてこようと思っていたんだ」 月を見ながら、僕は口を開く。 そして僕は、三日月を見上げながら、昔話をした。ドルチェ&ガッバーナ「ここに初めて来た時――僕はエイジと大乱闘した後、病院に運ばれた。そんな時に、君は言った。どれだけみんなが心配したか、わからないの、と。その言葉を聞いてから、僕はずっと、君やユータ達に報いる方法を考えていた。そんな時に、エイジに誘われて、僕は初めてここに来たんだ。そして、あの時もこうして月を見上げながら、自分の望の振り方を考えていた」
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「どうして?」「ここは、居場所がない者、守るべき者がない奴同士が、身を寄せ合って暮らす場所だ。だけどお前には、まだ守るべきものがある、と言われたよ」
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「……」「僕も、ここの連中の結束の強さが羨ましく見えてな、学校を辞めて、あの仲間に入りたいと、エイジに言ってみたことがあるんだ。だが、断られた」
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「……」「僕はその言葉で、この先の身の振り方を決めたんだ。学校を辞めずに、一緒にいることで、君やユータやジュンイチに、今までの事を報いる道を探すと」
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「……」 二人で月を見上げる。 こうして二人きりになれるのも、随分と久しぶりだ、「ケースケくん、帰国早々、疲れたでしょ?」
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こんな時でも、彼女は自分の感情を吐き出したりせず、僕の体を案じるんだ。「いや、大丈夫だよ」 僕は横の彼女に、笑顔を見せる。
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「……」 沈黙。 いつも久し振りに会うとこうだ。お互い、口数が多い方でもないし、どうしたって言葉を捜すのに間ができてしまう。
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頂上に着いて、僕は草地に腰を下ろす。僕はタオルを横に敷いて、彼女を隣に座らせた。 座ると、木々の間がぽっかりと空いて、目の前が空を映すスクリーンになって、三日月がそのスクリーンに入っている。
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