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作者:
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時間:
2014-6-25 10:36
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恥ずかしさや仕事の際に気になるということもあり、何より失くすことが怖くて今までもそれをしてこなかったのだ。――隣の年下の彼から初めて貰った、その贈り物を。だけど今日は少女趣味と言われようとも、彼と行く初めての旅行であったから。
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帰りの予定は特に何も考えていなかったが、「もう一度海を見たい」という一夜の要望で再び海岸へと降りた。しかし今日の二人は、無言で海を見ていた。源二にとってはいつものことだが、一夜は疲れもあってか、黙ってぼーっと、潮風に髪を靡かせていた。
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他の女性に好かれれば心配にもなってしまうが、大切な相手が誰かに認められるのは純粋に嬉しい。それはその人を選び、その人に選ばれた自分も肯定出来るから、そんな自己満足のためだけかもしれないが。それでも。
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車のウィンドウ越しの夏の太陽にきらめく、銀の光。 一夜の大切な銀の指輪は、海ではしゃいでも温泉の時に外しても、失くすことはなくしっかりとその指にあった。
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ほっとしたように一夜が手を軽く握り、膝に置いてそのまま眠ろうとした時、前を見て運転をしていた源二からぼそりと呟きが聞こえてきたのだった。「して来たんだな、それ」「――」 途端に眠ろうとしていた一夜の目が見開かれ、見る間に顔が赤くなっていく――のは日焼けのせいだけではないだろう。「い、いつから……」 気付いていたのか、と彼女は一人で焦るが、特に隠していたわけでもなく、目ざとい源二が気付かないわけがない。一夜はそこでぐっと唇を噛むと、「知らない! ばかっ」と相手に失礼な一言を吐き捨て、そのまま無理やり目を閉じて横を向いた。http://www.rayban.gtanext.com そのまま海沿いにあった、適当な美術館のような建物に入りぶらぶらと歩くと、車に乗る。帰りは一夜もはしゃぐことなく、ぐったりと助手席のシートに凭れていた。クロックス ブーツ「年のせいかなー。つかれたー」「……」 はー、とため息をつく彼女に対し、源二は無言だった。ここで同意をすれば、自分から言った癖に隣から車の運転に支障があるほどの攻撃を受けることは必定であったし、彼にも昨夜彼女を疲れさせるようなことをした覚えがある以上、否定の言葉を言うわけにもいかなかった。
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だから一夜は源二に聞こえていないことを横目で確認しながら、素直に笑顔で答えたのだった。 「はい! ありがとうございます」と。
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自分には足りないところばかりだが、源二のような男とあの日出会えたことは、本当に運が良かったと一夜は思う。
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一夜も答えを求めてはいなかったようで、シートに身をもたせかけたまま、無意識のうちに軽く右手を挙げていた。
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