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標題:  しかし、それではもう守れない [打印本頁]

作者: fdrtdqyseq    時間: 2014-6-24 18:56     標題:  しかし、それではもう守れない

 この国の者たちは、自分たちの価値観をこの王子に仕込んでいる。 後々、自分たちの都合のいい傀儡とするために。マークジェイコブス 時計
 価値観ほど、二者を隔てるものはない。だからこそ、自分たちの持つ価値観を共有させることは相手を操るために有効なのだ。ロンシャン トートバッグ
「余はこの国を守らねばならん! それが王であろう!」 言葉は正しい。間違っていない。 しかし、それではもう守れない。ヴィヴィアンウエスト
「余が王家だ! 余以外に残った者は総て傍流、ならば余が王家だろう!」 陸軍大臣は歯噛みした。フェラガモ バッグ
「功臣? 王国を裏切った者が功臣であるはずがないだろう!? 祖父から、父から受けた恩を忘れたあの男が! あの男がこの国を滅ぼそうとしているのだ!」ヴィヴィアンウエストウッド
「殿下、落ち着いてお考えください」 陸軍大臣は激昂しそうになる自分を抑え、自らと自らの家族のために目の前の第三王子に世の理を説く。マークバイマークジェイコブス 時計
 滅ぼそうとしている。確かにそうなのかもしれない。 少数種族国家の常か、価値観が凝り固まり、末端からの腐敗が始まったこの国。それを救うためには、炎による再生しかないのかもしれない。フェラガモ
「殿下……」「軍に伝えよ! これより我らは祖国奪還のため、王都を目指す! これは我らが国を叛徒より取り戻す義挙である!」 果たしてその言葉は誰に教わった言葉なのか、陸軍大臣は恭しく膝を突きながら、そう毒づいた。         ◇ ◇ ◇「はははッ、あの愚弟、軍を動かしたか!」 王城の一室で呵々と笑う君主を見ながら、彼女は自分の心も浮き立つような錯覚を覚えていた。 主君の喜びは自分の喜び、主君の悲しみは自分の悲しみ、そして主君の怒りは自分の怒り。 ある片田舎の寂れた街で春を鬻(ひさ)いでいた彼女をここまで連れてきてくれたのは、目の前の若き王であった。「どう思う、ユリエ」 ユリエ、その名を呼ばれるたび、彼女の身体には心地よい快感が走る。 自分の名。生まれ変わった自分に主人から与えられた唯一無二の名。あの薄汚い垢に塗れた名ではなく、覇王の従者として与えられた名。 彼女はその名に、生命と同じだけの価値を見出している。http://www.viviennewestwood.apiedelibero.net もっと前に、誰かがやっておくべきことだった。権力から程遠いからと、政の一切から遠ざけていたことが仇になった。フェラガモ バッグ「レイヴン殿下が何の勝算もなく表舞台に立つはずがありません。あの方の丞相は我が王国をここまで育て上げた功臣。その程度のことを分からない者を育てる人物では……」ロンシャン トートバッグ
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