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作者:
freutrdylz
時間:
2014-6-24 15:46
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背中にいた一葉にも震動が伝わっていたようで、くりくりとした瞳をまんまる(・・・・)にしていた。
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「志乃の近くにいたときと同じだ……!」 すでに一度体験しているからだろう。志乃と対峙したときほどの気持ち悪さは感じないし、動けなくなるほどでもない。
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それは柊だけでなく一葉もだった。嫌な汗を流し、ぐったりとしている。顔を蒼白にしている様子は、あのときの症状と似ていた。
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足を伝って脳天まで刺激が突き抜ける。骨折どころか捻挫すらしないのは、『吸血鬼』のおかげというのは言うまでもないことだ。
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「ま、まさかいきなり床が崩れるなんてなぁ。ていうか床じゃなくて天井だったのかよ」 足の痺れがようやくとれると、落ちてきたところを見上げた。どうやら偶然(・・)崩れたようだが、妙に都合の悪い偶然のように思えた。
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目を瞑りたいのをぐっと堪え、柊は近づいてくる床を見つめる。そして――床を盛大に陥没させながら着地した。
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柊は勇者な少年を直感したが、彼の持っていた剣はもっとインパクトのある印象だった。 なにか思い浮かべるわけでもなく、ほぼ無意識に剣に手を伸ばしていた柊は、とてつもない気持ち悪さ(・・・・・・)に襲われた。
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まさか、志乃が脱出したのを感づいたとでもいうのだろうか……? もしそうなのであれば一刻も早く逃げなければならない。捕まるにしても、簡単に捕まってやるわけにはいかないのだ。「にーがさないよぉ……『吸血鬼』のおねーさん」 それは直感がなす反射行動だった。一葉を前で抱え直し、後ろを目掛けて回し蹴りを放っていた。踵に柔らかい感触を受け、そこで誰かを蹴り飛ばしたというのを理解した。 聞こえた幼い声。蹴ってしまってからマズイと焦ったものの『吸血鬼』の直感がそうさせたのなら、おそらく間違いではあるまい。「一葉、ちょっとだけ待っててくれ。あいつは敵だ」 力なく頷く一葉を見て柊は焦燥感を募らせる。自分だけならまだしも、まだ小さい少女にこの苦しさを与え続けるのはあまりにも酷だ。 だったら戦わずに逃げればいいのかもしれない。http://www.diesel.stella-project.com 年寄り臭いかけ声で足を伸ばすと、視界の端に白と黒の十字が目に入った。角度をずらして中央に納めると、それが一対の剣だということに気づいた。激安サッカースパイク ナックルガートが小さめの、全体的に細身の剣。しかし素人目で見てもわかるほど芯のしっかりとした、鍛冶師の魂の籠った剣がそこにあった。
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