標題:
ヴィヴィアンウエストウッド
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作者:
JKruzrfna
時間:
2014-6-24 11:50
標題:
ヴィヴィアンウエストウッド
ああ、行っちゃう。 でも、彼を追いかける権利はわたしにはない。 ただじっとしていた。 悲しくなんか、ない。
ロンシャン
歯車は噛み合わない
わたしは沈黙の中、彼と向き合って座っていた。部屋の中に漂うスープの香りが、今は妙に鼻につく。
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こんな姿、見られたくなかった。 できることなら、そのまま放っておいてくれれば良かったのに。
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その一方でやっぱり、わたしはみすぼらしい。 鬱陶しいという理由で髪は切ってしまったし、手も水仕事や土仕事をやり始めたために荒れている。
ロンシャン
苦しくなんか……「……っっ!?」 そう思っていたら、体がふわりと浮いた。 ぎょっとして顔を上げれば、彼がいる。
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わたしは自分が今どんな格好にあるのかを、彼が我が家の扉を開いたときに漸く気付いた。 わたしは、横抱きにされていた。 羞恥心と動揺のあまりばたばたと暴れ出すが、彼はビクともしない。ただ悠々と森の中を歩いてゆく。 ど、何処にいくのっ……。 もしかして警邏隊に連れて行かれる? 侯爵家を侮辱した罪でっ? 嫌な想像がいくらでも膨らむ。でも、言葉がないから意思が伝わらない。 でも、と、わたしは思わず彼の胸元を叩いていた。「どうかした、リノラ」 唇の動きだけでどうにか伝わらないものか、と出来るだけゆっくり話をしてみる。すると彼は、その動きを見て全てを分かったらしい。「何処に行くかって? 侯爵家だよ。リノラは、僕の婚約者だから」 開いた口が塞がらない。そんなもの、もう終わっている。わたしが逃げ出したあの日から、もう終わっているはずよ。 そしてわたしはそのとき、結婚の話を思い出した。 唇を必死に動かして意思を伝える。二年間使わなかったせいか、舌が回りにくい。 でも彼は、わたしの意思を知ろうとこちらを真っ直ぐ見てくる。http://www.longchamp.metalli-preziosi.com そう叫べないもどかしさを抱えて、わたしは俯いた。髪が垂れ下がり、わたしの顔を隠す。「……どうして、逃げたの」ロンシャン バッグ その言葉に、胸が突き刺さるように痛みを発した。 痛い、痛い。 責められている、と何故か思った。その声は普通だったのに。
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負い目があるからかもしれない。 紙に意思すら書けずに項垂れていると、彼が立ち上がる気配を感じた。
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彼、ライルは、二年前と何も変わらないままだった。それどころか、わたしなんかよりよっぽど綺麗。つやつやした黒髪も、理知的な黒の目も、何も何も変わらない。
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