標題:
」「レイジ君……」「触るなっ
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作者:
2330904jpz
時間:
2014-6-20 20:54
標題:
」「レイジ君……」「触るなっ
何も自信なんかなくて、いつも不安で仕方がなかった。間違いを恐れながら、それでもなんとか這い蹲って前に進んできたんだ。
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何かを考える事が恐ろしかった。思考を停止していたかったのだ。もしもミユキを救う手段が、魔王を倒す事しかないのだとしたら……それは、ミユキにあの魔王を、姉の姿をした魔王を殺せという事だ。そんな呆れ返るような悲惨があってたまるか。そんなもの認めない。俺は絶対に認めない……。
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「なんでだよ……。なんでなんだよ。ちゃんとやってきたろこれまで! 俺は……ちゃんとやってきたんだ……なのにどうして……なんで……」
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「いいね、実にいいよ! 悪に対するその憤り……素晴らしい! 僕は君こそが真の勇者に相応しいと思うんだ。君は何も持たないただの一般人だけど、勇気と気力だけでここまで辿り着いたんだ。まさに主人公だよね! 仲間に支えられ、大切な人を守る為に戦う正義のヒーロー……だけどその身には次々と悲劇がふりかかる。きっとその嘆きや怒りは君ともっと強くするだろう。だから安心して前に進むといいよ! 世界は――君を待ち望んでいるのだから!」
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「危ないなぁ……!? 僕が生身だったらどうするつもりだったの? 死んじゃってたよ?」「テメェ……ッ!」
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怖くて、辛くて、それでもミサキを助けたくて……。あの日何も出来ずに立ち尽くしていた自分から変わりたくて……罪を償いたくて。必死に、ただがむしゃらにやってきたんだ。http://www.sunglasses.bishopbasterds.com「くそ……っ! くそぉ……っ!」「レイジ君……」「触るなっ! 俺は……俺はっ! ちくしょう! もう……ほっといてくれっ!」オークリー サングラス 度付き マトイを振り払い部屋を出る。誰の顔も見たくなかったし誰とも言葉を交わしたくなかった。もう何もかも投げ捨てて逃げ出したい……そんな衝動に素直に従う事にした。誰かの呼び止める声を無視して会議室から駆け出し、そのまま向かったのは城の裏にある墓地だ。他に行くべきところも思いつかず、俺は墓地の芝生の上に腰掛けて頭を抱えるしかなかった。
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呻き声にも似た叫びを上げながら何度も刀を振るうが、幻に過ぎない男にはなんの効果もなかった。男は肩を竦めると俺の目の前から姿を消してしまう。
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「まあ……がんばってよ、レイジ君! 僕は遠くで、応援してるからさ……!」 男の残した言葉に身体中が震えていた。こんなに誰かを憎いと思った事はなかった。心底殺してやりたいと思った。その激しい怒りをどこにぶつければいいのかわからなくて、ただ叫びながら刀を壁に投げつけた。雷を伴って壁に突き刺さった剣を見届け、がっくりと肩を落とす。
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