標題:
」何度も万理の名を呼びながら、最後に少年は絶叫した
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作者:
gewkwgwey
時間:
2014-6-17 18:23
標題:
」何度も万理の名を呼びながら、最後に少年は絶叫した
少年は、鮭を箸でほぐし、器用に骨を取りながら、食す。「大分器用になったね、最初は全然、箸の使い方まで忘れてるようだったから、本気で心配したんだよ?」
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万理は、ウンウンと一人で感慨に耽りながら、その様子を見ていた。少しオーバーアクション気味の万理に苦笑しながら、少年は、箸を進めた。
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言った。「未だに自分が誰なのかどこから来たのか分からない、でも、僕を待ってくれてる人が居るのは何となくわかるんだ・・・。その人たちに早く合わなきゃ。」
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そして、少年の感じた何かは、その時すでに、動き出していた。玄関口で、悲鳴が上がる、続いて無数の銃声。万理の表情が、凍りつく。そこへ、日下部が息を切らして入ってきた。「例のテロリストの残党のようだ、なんでこんな小さな病院を狙うんだ?」「まさか、僕を?」「そんな訳無いでしょ!とにかく、逃げるよ、少年!」万理が少年の手を引き、出口に向かおうとしたときと、この部屋に入ってきた、迷彩服のライフルで武装している男が発砲するのは同時だった。万理がそれに気付き、少年を庇う。万理の背中に銃弾が数発打ち込まれ、万理は士郎に覆いかぶさるように倒れた。「万理さん?」「怪我、無い?少年・・・。」荒い息を吐き出しながら、少年を気遣う万理。「逃げ、て。」その言葉と共に、万理の意識は途絶えた。「万理さん?万理さん?万理さあああああん!!」何度も万理の名を呼びながら、最後に少年は絶叫した。http://www.reutherkardopak.com「焦ってるんだ、少年。 まあ、気持ちは分かるけどね・・・。でーも、まずは、栄養しっかり取らなくちゃ。」キットソンさあ、お食べと、万理は少年に箸を差し出して、食事を促した。「うん、有難う、万理さん。」鮭の焼いたもの、お味噌汁、野菜サラダ、ご飯、代表的でスタンダードなメニューと言える。
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そのことに、少年は、焦りを感じていた。(僕は、誰?)少年は自身に問う。(どこから来たの?)再び問う。
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そして、ふと手を止める。「どした、少年?」「何か、来る。」少年の放った不吉な言葉に、万理は「え?」と、戸惑いながら、疑問符を放つ。
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「なーに、暗い顔してんの?少年。」「万理さん・・・。」万理がいつの間にか部屋に入ってきていたらしく、食事を少年のベッドの上の台に運びながら、
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今日も少年は窓から外を見つめていた。今日は雨で、外に出ることも出来ない。あれから、記憶の回復に進展が無い。
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