標題:
Ferragamoバッグ
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作者:
gtripnjafk
時間:
2014-6-11 18:17
標題:
Ferragamoバッグ
「もうっ! 小野塚君の前で、へ、変なこと言わないでよ!」 実の兄に対して険しい口ぶりを向ける木崎さんの顔は、本当に耳まで真っ赤になっていた。キッと端を吊り上げた目は悠貴さんを真っ直ぐに射ており、彼女がえらく激昂しているのが見て取れる。
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「や、やっ、止めてよ、お兄ちゃん!」 刹那、その言葉が終わる前に、木崎さんが悠貴さんをグイッと引き戻した。同時に俺を掴んでいた腕が離れ、俺の肩は無事に解放される。
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「しかし、悠美……」「しかしも何もないよ! ほら、用事があるんなら早く行こっ!」 その様が普段の彼女を見ていると少し意外で、俺は数瞬、思わず呆気に取られてしまった。 一方、そんな俺は尻目に、木崎さんはグイグイと悠貴さんの背中を押して歩き始める。と、数歩行ったところでクルリと振り返ると、木崎さんは眉を八の字に曲げ、とても申し訳なさそうに、http://www.hermes.patriotguard.net しかし次の瞬間、既に半身を翻しかけていた俺の肩を、ガッと掴む手があった。その手の主は、驚いている俺を余所にグッと顔を近づけてくると、俺の瞳をジッと覗きこんできながら口を開いた。トートバッグ「最近、周りで奇妙なことが起きていたりしないか?」「きっ……奇妙なこと?」 その脈絡のない意味不明な質問に、当然のこと、俺は聞き返す。すると悠貴さんは「そうだ」と短く答え、そのまま続けた。
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どうやら風貌以上に、木崎さんとは性格が違うらしい。まぁ兄妹とはいえ別の人間なのだから、当たり前だろう。
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「あー……じゃあ、俺はもう……」 もう帰るよ――木崎さんにそう告げ、俺は早々にこの場を立ち去ろうとした。彼女には悪いが、俺はどうもこの悠貴という男が苦手である。反りが合いそうにないというのもあるのだが、その前に得体が知れない――そんな感じがするのだ。
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「……そんなに人様の兄弟が珍しいのか?」 ジロジロと見やる俺の視線を快く思わなかったのか、悠貴さんは少し棘のある口調でそう言った。その言い方にまたもやムッとしてしまうが、こちらもさすがに見過ぎてしまっていたようなので、素直に頭を下げた。
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「僕は木崎悠貴。悠美の兄だ」「え? 木崎さんの……お兄さん……!?」 ハッと、俺はもう一度目の前に立つ男の姿に目を凝らしてみた。確かにそう言われてみると、どことなく木崎さんと雰囲気……のようなものが似ているような気がしないでもない。もっとも、悠貴と名乗るこの男は木崎さんとは真逆に、いたって堂々とした立ち姿をしてはいるが――。
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「小野塚信太郎……お前からは物の怪の臭いがする。醜悪で、反吐が出るような臭いだ。もしかしたら、何か憑い――」
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