標題:
すとん、と、投げたナイフが地面に刺さる
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作者:
5305880juw
時間:
2014-6-11 12:56
標題:
すとん、と、投げたナイフが地面に刺さる
「な、ななななによ、そこまで笑うことないでしょう!? わ、私は私なりに真剣に……っ!」「いや、わかってる、わかってるって。……うー、笑った笑った。君はやっぱり相当おもしろいよ、俺の目に狂いはなかった」
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「……っく……」 数秒の後、肩の震えが大きくなった。喉から、咳き込むような声が漏れる。「くっく……っは……あっはっはっは! いや、もう、ほんと何? 暴れ馬って。馬からあんなきれいな放物線描いて落とされるお嬢様とか初めてみたし! しかもなんかニンジンっぽいもの飛んでこなかった? ていうか、馬って、ニンジンって! しかもすっごいうっかり告白してるし、なんっかもう……あっはっはっは!」
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「……………………は…………?」 しばらくの間のあとに、心底ぽかんとしたようなクラムが、掠れた声で疑問符を発した。
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憤るアミーリアをいなし、涙を拭きながら立ち上がったレイルは、未だ地面に座り込むクラムとアミーリアを見下ろして言った。「今回のことはさ、俺の一存――っていうか、趣味と実益を兼ねた、遊びのつもりだったんだよね」http://www.paulsmith.wegogeneva.com「……なんっていうか……ねえ?」 沈黙を破ったのはレイルだった。 ナイフを持った指を持ち上げながら呟いたレイルに、クラムがはっとしたようにアミーリアを腕の中に庇う。それを冷めた目で見下ろしたレイルは、ふい、とやる気なさげに手首を振った。すとん、と、投げたナイフが地面に刺さる。ブルガリ キーケース「レイル……?」 不可解な行動に怪訝な顔をする二人を無視して、レイルは淡々と、右手に持った短剣も鞘に戻した。そして腰に手を当てて、はあ、と大きくため息をついた後、俯いた。その肩は微かに震えている。
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そこでアミーリアはようやく自分の発言に気付き、はっとする。(……あら? 私、いま……なんか、言っちゃったのかしら?)
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「…………」 だが、今さら何をどうすることもできない。 耳に痛い沈黙を保ったまま、全員が微動だにせず、その場に凍り付いていた。
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こらえきれない、というように吹き出したレイルはやがて、しゃがみこんで大笑いし始めた。涙さえ浮かべて笑い続けるレイルに、ぽかんとしていたアミーリアはやがて、かっと頬を赤くした。
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髪もドレスも見る影もなくぐちゃぐちゃだった。化粧なんてもってのほか、おまけにここはたいしてムードもないただっぴろい川原で、アミーリアはよりによってクラムの上に馬乗りになっており、目の前にはナイフを持った盗賊がいる。考えうる限り、告白には最悪の状況だった。
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