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思わず、黒い影は顔を顰めた
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作者:
nd789dtfabq
時間:
2014-6-10 20:20
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思わず、黒い影は顔を顰めた
「侵略とは、楽しいモノですか? 私としては、余り良い気はしませんが。それに、貴女を生み出してしまった以上、止めたいのですよ」
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「それが、全ての在り方を変えてしまう様になってしまうとわかっていながらか?」 気に入らぬ、と黒い影は言い、また一つ、白い駒を取る。
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「放っておいたのにも色々と訳があるのですよ。私にも私なりの考えがあるからこそ、敢えて干渉はしなかった」
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第■話 ■■、娯楽に勤しむのこと
「困りますねぇ全く」 椅子に腰をかけ、チェス盤の置かれたテーブルに向かう眼鏡をした青年は、微笑を浮かべて対面を見る。
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「今更何じゃ。数百年前から堂々準備はしておったが、主は何も言わんかったじゃろうが」「いやはや、自分の子が何やら一生懸命なのを見ていると、見守りたくなるんですよ」
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「フン、最早主に勝機等あるまい。詰まらぬ」 黒い影はソファーから腰を上げて身を翻して場を離れて行く。 その背に青年はまるで友の様に声をかけた。「続きは、どうしますか?」「それ以上、何の意味があると? 辿り着く終局は全て主の敗北じゃ。所詮、遊戯(ゲーム)だろうと現実(リアル)だろうと、主の実力はその程度。本当に、主は弱いし、詰まらん」「そうでしたか。それは失礼しました」 青年はニッコリと笑みを浮かべる。 思わず、黒い影は顔を顰めた。「もう行くぞ。主は我を止めんのか?」「止めてほしいのですか?」「……これでも止めぬとほざくか……。気味が悪い」「誉め言葉ですねぇ」 クククッ、と。相も変わらず、青年は微笑を崩さなかった。細められた視線はチェス盤をただ淡々と見つめるだけ。決して“彼女”の方は見なかった。「行くのでしたら、少し忠告でもどうです? 特別サービス、料金も何もありませんよ?」「……聞こうかの。それを信用するかしないかは我次第。そうじゃろう?」http://www.diesel.patriotguard.net「今更父親面するでないわ、この放任主義者め」 ふんぞり返ってソファーに身体を預けて足を組む黒い影。“彼女”から放たれる殺気は尋常ではない。ナイキ ジョーダン しかし、対面の殺気を受ける青年もタダ者ではない。飄々と真っ正面から殺気を受けつつ、全く動揺しなかった。
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チェスもいよいよ佳境か。黒は優勢、逆に、白は劣勢と、青年は着実に追い詰められていた。「おや、もうこんなになっていましたか……」
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青年の対面に座る黒い影も、まるで「どうだコノ野郎」と言いたげに不敵な笑みを浮かべて返した。
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