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作者:
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時間:
2014-6-9 21:55
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その手の動きが止まり、やがて呼吸までもが止まった。あからさまに輝夜に聞かせてやろうという、わざとらしい抑揚のかかった言葉。その中の『1300年』に、あまりに鮮烈に頭を打たれた。 タチの悪い冗談だと聞き流すのは容易かったし、実際、輝夜はそうしようとしたけれど。 そんな輝夜に、襖のとても近いところから、声が掛けられて。「――輝夜?」 永琳の声とは明らかに違う、静かで優しい、バリトンの声。http://www.dior.shineboxpdx.com「帰ってもらって。私、今は誰にも会いたくないの」「……誰にも?」「そう。誰にも」 少なくとも、永遠亭以外の連中の顔なんて見たくなかった。このままなにもせずに、あの人のことを想っていたかった。ブルガリ リング「そう……。そういうわけなんだけど、どうする? このまま諦める?」 永琳の声が、輝夜ではない別の誰かに向けられる。大方、輝夜に会いに来たという客だろう。中で待たせている、なんて言っておいて、本当はすぐ隣にいたんじゃないか。
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「誰?」「中で待たせてるわ。だから、いい加減に着替えて出てきなさいな」 こちらの質問に答えていない上に、なんだか癪に障る返し方だった。輝夜はむっとして、ぞんざいに言い返す。
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「悪いわね、せっかく来てもらったのに」 もう永琳の声すら聞きたくなくて、耳を塞いでしまおうと思って。
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「輝夜、あなたにお客さんが来てるわよ」「……?」 目元まで被っていた布団を少し下ろして、輝夜は襖の方を見た。一体誰が来たのだろうか。わざわざ永遠亭まで訪ねてきてくれるような知り合いなんて、それこそ妹紅くらいしか心当たりがないのだが、彼女が訪ねてきたのだったら、永琳は『お客さん』なんて言い回しはしない。はっきりと、妹紅が来たと、言ってくれるはずだ。
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布団の中で体を丸め、まぶたを下ろし、両手を耳に持っていく、「――せっかく、1300年振りくらいの再会になりそうだったのにね?」
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それがますます気に入らなくて、もう絶対に会ってなんかやらないと、輝夜は頭の先まで布団の中に潜り込む。
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「――輝夜、起きてる?」 それを引き止めたのは、もう何千年と傍らで聞き続けてきた、元教育係の声だった。決して大きいわけでもないのに、部屋の外から襖を越えて、彼女の声はとても綺麗に輝夜の耳まで届く。
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少しだけ大きく、返事をした。「……なあに?」「あら、起きてるのね」 彼女――八意永琳はそれで襖を開けるでもなく、ただ声だけで、
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