標題:
パーカー 万年筆
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作者:
exepemgby
時間:
2014-6-7 15:32
標題:
パーカー 万年筆
「ああ、成程、俺はカードを持ったし、メガネは掛けたし、におい袋は新品を持ったし、まあ、道具も殆どないし、うん、完璧だ。良し行こうか」
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「うーん、気持ちは有難いんだけど、しかし、うーん、困ったな」「そうねえ、お父さんの気持ちを考えるとねえ」
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「あたし、火星に行く。誰が何と言っても行きます。学校にはZZZに乗った後で退学するか休学にするか決めて連絡するよ。あたしを止めないで下さい!」 ピーピの声は次第に大きくなった。既に準備室の中。火星へ行く者達と見送りの者達との最後のお別れで、かなりの賑やかさだったから、それでも余り目立ちはしなかった。「えーっ、それではただ今から、最終チェックを致します。名前を呼ばれた者はこのゲートを通って二階に、つまり地下一階に行って係員の指示のもと宇宙服を着て下さい。 ゲートを通ったらもう後戻りは出来ませんから、今のうちにお別れを言っておいて下さい。………、それでは、相田(あいだ)スパートさん、………」 予定は午前4時のはずだったが既に全員集まったと判断して、搭乗の為の準備を始めた。宇宙服を着るのが難作業なので、早めにしたのだろう。http://www.globalcouncilonenergy.com「はい」「はーい!」 ミナはいつも通りだがピーピはやけに張り切っている。「ところで、ピーピ、お父さんが良く許してくれたな」HEAD PORTER「うーん、許してくれなかったから、手紙を置いて出て来ちゃった」「お、お、おい。それはまずいだろう」
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「ああ、あの、お早うございます」 次いでミナも起きて来た。「お早う」「ああ、お早う。いや、深夜にこうしていると何だか泥棒みたいな気分だけど、忘れ物は無いよね?」
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「そうよ、ピーピちゃん、帰った方が良いわよ」「嫌だ。あたしは、あたしは死ぬか行くかどっちかって決めた。どうしても帰れって言うんだったら、もう生きていられない。あたしは自分の生き甲斐を見つけたんだよ、健太さんと何処までも一緒に行くって」
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三人はそれでも歩みを止めなかった。ZZZ準備室まであと僅か。既に大勢が集まって来ている。むしろ遅い位なのだ。自分達の後ろには誰もいない。一番最後を歩いているのである。
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「お早う、お兄ちゃん」」「へへへへ、お早う、は、早かったな」 ピーピに起こされた事に、恥ずかしさで顔が赤くなった。
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健太はそう言いながら自分の忘れ物が無いか頭の中で確認してみた。「勿論ないよ」「有りませんわ。昨夜のうちに完璧に支度して置きましたから」
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