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作者:
mjgumfGHf
時間:
2014-6-6 17:44
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第一話 巨大な艦内と少年自衛官と
二〇一七年六月下旬、海上自衛隊横須賀基地は、梅雨が明けて夏を迎えていた。基地内に並ぶ護衛艦の軍艦旗が、海風を受けてはためいている。日本最大の海上自衛隊基地であるここは、多数の自衛艦が停泊していた。
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http://www.cathkidston.235-28thstreet.com だが、『ながと』と『むつ』が日本の象徴である理由はその大きさだけではない。艦の前後に二基ずつ四基備え付けられた三連装五十口径四十一cm砲。それこそがこの二隻最大の特徴であった。HERMES ベルト さらに、艦の中央、艦橋部に見える八角形のSPY―1レーダーによって、最強の盾であるイージスシステムも有している。まさに、日本の象徴としてふさわしい存在だった。
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将悟はこれから自分の乗る艦をじっくりと眺めてから、タラップの脇に待機している自衛官に敬礼をして、一段目に足を掛けた。一歩一歩上るにしたがって景色がよく見えるようになる。タラップを上りきった彼は、『むつ』の艦上から横須賀港を見渡した。他の護衛艦よりも全高の高い『むつ』から見る景色は、普段とは一味も二味も違ってとても眺めてのよいものであった。
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しかし、その存在は秘匿されたものであった。かつての日本の象徴、『大和』と『武蔵』のように。その性能は偽装され、実際のものと公表されたものとでは大きく異なっていた。
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だが数年前までは普通に見られた、空母『ジョージ・ワシントン』を始めとする米軍艦艇は、もうここにはいなかった。いや、日本国内全体を見てもほとんど残っていない。日本政府がTPPを脱退すると公言してから、アメリカ海軍第七艦隊の所属艦艇は全てハワイの真珠湾に下がっていた。今国内に残っている米軍艦艇はほとんどが一時的に補給に立ち寄っているだけのものだった。
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夏の日差しが燦々と降り注ぐ中、基地を歩く一人の自衛官がいた。 を着た、若い海上自衛官であった。青年、と呼ぶにもまだ早いかもしれない。歳は十代後半、身長は一七〇cmと少しだろうか。比較的整った顔立ちは、まだ残っている学生の面影のなかにも海上自衛隊の自衛官としての雰囲気を持っていた。着ているのは海士用の第三種夏服で、左上腕部の階級章から彼は二等海士であるとわかる。彼はとある護衛艦に向かっていた。
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「でけぇ……」 二等海士、秋月将悟は眼前の巨艦を見上げる。 BBG―02 戦闘護衛艦『むつ』 全長二四五mの巨大護衛艦である。重厚なその艦体は今は休んでいるが、それでも放たれる威圧感に将悟は気圧されそうだった。しかもその隣には『むつ』の姉妹艦にしてネームシップである、戦闘護衛艦『ながと』も停泊していた。この二隻が、これからの日本を背負っていく、日本国の象徴であった。
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