標題:
起きて」
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作者:
ert4d0hgudt
時間:
2014-6-4 20:50
標題:
起きて」
アフタ・ストーリィ2.「そろそろ新しいことする?」と彼女は言った
3学期初日の朝だった。「モーニンッ! 弓月くん、朝だよ。起きて」
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彼女は寒がる僕の様子に小さく笑い、部屋を出ていった。 朝食前、「そんな恰好で寒くないんですか?」
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意識が限りなく覚醒に近づいている僕の耳に飛び込んできたのは、佐伯さんの声。 身に染みついた習慣とは恐ろしいもので、昨日まで冬休みだったというのに、今日にはもう普段通りの起床時間に合わせて目が覚めはじめていたのだ。
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「……おはようございます」「うん、おはよう」 佐伯さんが笑う。 懐かしいやり取りだった。 冬休み中は起こされるまでもなく自分から起きていたし、時々遅くなって佐伯さんが声をかけにくることもあったが、実際のところむりに起きなくてはいけないわけでもないので、彼女もここまではしなかった。佐伯さんの声を時間の目安にしていただけ。
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「……そして、寒いです」「リビング、エアコンつけてあるから、寒いならむしろ早く起きたほうがいいよ」
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何となく聞いてみた。 ふたり用のダイニングテーブルについた僕の前には和風の朝食がひと通りそろっていた。佐伯さんは最後となる自分のご飯を炊飯器からよそっているところだ。「これ?」 彼女は足を後ろに跳ね上げるようにしてみせる。スリッパは床に残したまま。裸足の足の裏が見えた。「冬だからこそ足を出さないと」「どういう発想ですか」 ファッションのためなら多少の寒さも我慢する、といったところか。健康のためなら死んでもいいに通じるものがあるな。 ご飯をついだ茶碗をもって佐伯さんが席に着いた。いただきます、と一緒に食べはじめる。http://www.hermes.equi-connection.com 僕が緩慢な動きで上体を起こすと、覆いかぶさるようにしていた佐伯さんが後ろに下がった。「……眠い、ですね」サルバトーレフェラガモ「だらしないなぁ」 腰に手をやり、呆れた様子の佐伯さん。 朝なのだから仕方がない。僕は寝起きは悪くないほうだが、それでも朝は眠い。特に今日は昨日までと違い、時間的にも早いのだから。
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そう言った佐伯さんは、上にはゆったりとしたフード付きのパーカーを着ているものの、足のほうはショートパンツだ。うっかりすると見惚れてしまうほどすらりとした足が剥き出しになっている。寒くないのだろうか。
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ぎし、という音とともにベッドのスプリングが軋む。佐伯さんが体重をかけたのだ。 瞼を開ければ、彼女が上から覗き込んでいた。
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