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もしやセイリオスの件も予想のうちだったのだろうか
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作者:
trdeiAevg
時間:
2014-6-4 17:03
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もしやセイリオスの件も予想のうちだったのだろうか
いきなり魔族と神族が手を取り合うことは出来ない。手始めに不可侵略条約を、と言うのはフェリシアも考えていたことだ。条約を結べば、反魔王派も正当な理由なしに神族に手を出すことは出来ないだろう。
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「私としても異論はありません。ただ、問題は調印式をどこで行うか、ではないですか?」 この地で行うにしても、魔族の地で行うにしても反対の声は出る。神族と魔族が対等であることを示すためにも、候補は慎重に選ばねばならない。 もっとも丸く収まるのは人族の地だろうが、それではセイリオスに貸しを作ることになる。「実はセイリオス陛下より提案がありました。調印式を彼の地で行わせて頂きたいと」「な……!」 神王の前であることを忘れ、つい声を出してしまう。流石はセイリオス。悔しいが、抜かりはない。 しかし、神王からは悔しさも何も感じられなかった。落ち着き払っている。もしやセイリオスの件も予想のうちだったのだろうか。「私は異論はありません、と答えさせて頂きました。貴女の答えを聞いてからとも」http://www.hermes.harmanopenhouse.com「私たちとあなた方の間を隔てる壁は高い。ですが、少しずつでも歩み寄れたらと思います。魔王として。それでも、本当に宜しいのですか? 陛下の民は……」グッチ 長財布「ありがとうございます。心配には及びません。非難を浴びようとも、なすべきことはなすつもりです。差し当たり、不可侵略条約を結んで頂きたいのです」
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リュシアンもソールと同じように控え、ジュリアたちも膝を折る。「頭を上げて下さい。そして魔王陛下。既に御心はお決まりですね?」
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口を開いたのは、やはり神王の隣にいた神族で、ヴェールのせいか表情までは窺えない。日の光が差し込み、美しく輝く謁見の間は神に祝福されているかのよう。実際、神竜王に祝福されているのだろうが。
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宰相を介した言葉であるのに、不思議と神王自身の声であるかのよう。決意が感じ取れる。彼は強い。ぶれない芯のようなものを持っているのだ。
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「……はい」 迷いはないか、と聞かれると、答えは否だ。フェリシアはいつも迷い続けている。魔王としても、フェリシア自身としても。
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魔王に相応しくないと言うのなら、いくらでも言うがいい。魔竜王に選ばれたのはフェリシアだ。孔雀色の瞳でじっと神王を見据える。
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フェリシアが懸念するのは民たちの反応だ。魔族からはまず間違いなく非難が上がる。魔族ほどではないにせよ、恐らく神族も。
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