標題:
なにせ、“夢”が叶ったのだから
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作者:
5102419kwz
時間:
2014-6-3 20:47
標題:
なにせ、“夢”が叶ったのだから
―――今となっては、全てが遅いが。 砂原の表情を見て、恭介は力なく座り込む。そして、床を力強く殴りつけた。
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(あー……ねみー……なんか、滅茶苦茶眠いな……) 自分が何故ここにいるのかもわからない。ただ、ひたすらに眠かった。
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言葉の途中で涙声に変わり、そんな恭介の頭に砂原が手を置く。「長谷川の取った行動で、『ES寄生体』を藤田伍長のもとから引き離すことができた……そう考えることもできる」
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「くっそ! ……長谷川ぁ、なんでお前、博孝の指示に従わなかったんだよ……お前が従っていれば……従って、くれさえいれば……」
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砂原がそう言うが、恭介は顔を伏せたまま答えなかった。 砂原は治療室の方へ視線を向けると、ぽつりと呟く。
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生身で宇宙に出たらこんな感覚なのでは、とぼんやりとした意識の中で博孝は思う。 上下左右もわからないが、この“浮いている”感覚は非常に魅力的だった。きっと、空を飛べればこんな感じなのだろう。このまま心地良さに身を任せ、眠ってしまいたい気分だった。
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(眠いから、寝てもいいか……) 状況もわからない。そもそも、何をしていたのかすらも、曖昧だった。(俺、浮いてるわー……あー……『空を飛ぶ』って、こんな感じなのかなぁ……) 徐々に意識が遠退いていく。しかし、そんな途切れそうな意識の中で、博孝は最後に一つだけ無意識のうちに呟いていた。(“最期”に空を飛べて、良かった……) 心の底からそう思う。そうだ、こんなふわふわとした世界で、のんびりと空を飛べたのだ。視界は真っ暗で、上下左右もわからないが、自分は飛んだのだ。 それで満足だと、博孝は思った。きっと満足で、幸せで、このままぐっすりと眠れるに違いない。なにせ、“夢”が叶ったのだから。(――――――?) 思考にノイズが走る。博孝の意識が、僅かに浮上する。 いや待てと、眠りに落ちそうになる頭と体を踏みとどまらせる。http://www.sunglasses.smxyjjw.com「しかし……岡島を庇って、か……あいつらしいな……」 仲間を守るためとはいえ、無茶をし過ぎだ。“もしも”目を覚ますことができれば、そのことを怒って、そして最後に誉めてやろう。サングラス 人気 砂原はそう内心で呟き、教え子が助かることを祈るのだった。 ふわふわと、まるで浮いているような感覚。
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視界は真っ暗だというのに、自分の体が地面に接していないことだけは確信できる、奇妙な感覚。重力の重みから、体の重みからすらも解き放たれたような、開放感と浮遊感。
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