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作者:
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時間:
2014-6-3 12:14
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「最初から」お決まりの返答だった。「せっかく気を利かせてやったのによ。感謝してほしいもんだぜ」
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小声で付け足された。「あー、うん。昼間助けてくれてありがとう。本当死にかけた」「そっちのことは気にすんな。たいしたことじゃねぇ。そうじゃなくて、今の話だ」
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「それじゃあ私は帰るわ。前園君、お大事に」唐突に野乃先生が立ち上がった。あっさりしすぎな気もするが、この先生に限ってはそんなものだ。
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「それもそうだな……。じゃあ俺も」「私も……」「ウチも帰ろかな」「あっ、あたしも帰るね」あっさり……しすぎじゃ……。
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変に首を突っ込むと自分の身が危ないと判断し、タクな「いつからいたんだ?」と、お決まりの疑問をぶつけてみた。
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まんざらでもない表情を浮かべたタクだったが、すぐに話を戻した。「別に」それに対する僕の反応は、まぁなんというか、そっけなく無愛想なものだっただろう。
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「あなた達も程々にしなさいよ。あんまり前園君の体に負担をかけないように」前言撤回。やっぱ先生は大人だ。
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「「「お大事に〜」」」バタン。「………………………」そして誰もいなくなった。「展開、速すぎじゃね?」心なしか、独り言がいつもより大きく聞こえた。「まったく……。………………ん?」一人きりという現実から逃避するために目を閉じ、ベッドに体重を預ける。悔しいが体の節々がまだ痛むのは事実だし、身体中がガーゼやら包帯だらけなのが見ずともわかる。だから野乃先生の気遣いは半分ほどは嬉しかったり――などと考えていた矢先、手にくしゃっ、とした感触があった。明らかに布団とは違った手触りに驚き、手に取り確認すると、それは可愛らしく水玉模様なんかがあしらわれたメモ帳一枚――とどのつまりは、手紙だった。差出人は、ナオ。宛先は書いていないが、まず僕で間違いないだろう。そう思い、若干躊躇しつつも開いて読んでみた。「………………………………………………………」一回、二回なんてものじゃない。何度も何度も読み返し、そしてまた嘆息して、仰向けに倒れこんだ。視線の先には、相も変わらず不自然なほどに白い天井がある。http://www.dior.lowercasewriters.comナオと二人きりという状況はそりゃ素直に嬉しい。昼間の続きを言いたかったから。――でも、今の僕にそんな資格なんてない。ケイトスペード バッグあれだけ格好つけておいて、結局ナオを護ることができなかった。そんな僕に、今更何を言えというんだ。
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