標題:
そんなことにはさせない
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作者:
0754754csp
時間:
2014-6-3 09:37
標題:
そんなことにはさせない
赤将軍であった頃と違い、今はもう、自分が犯した罪がどのようなものだかを知っている。もしも、七都が害されたときに、自分が感じるのであろう悲歎を、自分が七都に味わわせたと、そういうことだ。
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けれど、この先はそうではなくなる。生きてゆくための糧を奪い合わねば命を繋ぐこともできない、たとえるなら、一滴の水を争奪し殺し合う、そんな獣の世界がやってくる。きっと、人としての心を持って、生きてゆくことすらできなくなる。
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「だとしたらやっぱり、終わらせなきゃいけないのよ」 第一都を陥とすしかない。その思いは、七都の中で強固なものとなっていた。それも早急に。もう猶予がない。新しく出された布告は、間違いなく第七都を壊滅させるものだ。そうと考えればやはり、今までは、第七都の人々にも、人として最低限の暮らしができるだけの保障はなされていたのだ。
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『あたしはそばにいるわ、聖羅』 そう言った七都の瞳は限りなく真摯で、彼女のその言葉が、信頼に値するものだとは知っている。けれど自分は、どうしてもそれを受け取ることはできなくて。
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罪を精算する日は、近くか遠くかは知らないが、必ずやってくる。それはわかっていた。ただ、それがいつなのかと。聖羅は近頃そう思うのだった。もうほんの間近に迫った未来なのか、それともまだ、長い時間が自分たちの間には残されているのか。http://www.louisvuitton.smxyjjw.com「うまくいくかはわからない。だけどそれを成し遂げなければもう、あたしたちに未来はなくなってしまう。残されている道はひとつだけ。この戦に勝利を収める。惠暁宮と陥として――」kate spade バッグ 夢を見て、聖羅は目を醒ました。三森五色鎮守の。 それが何かの暗示か、などとは、聖羅は考えない。夢は夢で現実は現実でしかない。それでも聖羅は、あのときに鎮守護に言われたことを思い出していた。
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自分は、母の形見の剣を抜いたときに誓ったのだ。第七都の人々に自由を取り戻すことを。きっとみんなでしあわせになるのだと。
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そんなことにはさせない。この年まで自分を育んでくれた、第七都の温かでやさしい人々。向けられてきた笑顔。さしのべあってきた手。すべての美しい思い出は、この第七都にあった。壊させたりなどしない。
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聖羅は首を振ってひとつ息をつく。すぐそばで七都が眠っていた。近頃、起きている間は、七都の心配そうな顔しか見ていない。ほんとうはそんな顔が見たいわけではないのに、そうさせているのは自分だった。
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