標題:
diesel ベルト
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作者:
gf6ftren
時間:
2014-5-31 18:36
標題:
diesel ベルト
「そんなぁ…飲み込みたくないうぅ…」 スポンジをがじがじと噛みつつ呟くと、笑っているお兄さんAに応援された。無責任な声援とにやけたその面を横目でじろりと睨みながら、泣き言と一緒にスポンジを飲み込む。「それでこれどうするんです?」「どうしよっかーって話をしてたの。元々の使い方が体力回復だったり、ステータス上昇だったりするんだけど、これ食べてまで上げたいっていう猛者が現れなくてねぇ」 出来れば私にもその選択肢を分けて欲しかったです!と涙目で訴えるように睨みつければ、お兄さんAが再び大きな声で笑い出した。http://www.bemanaged.net「ほらポチ、あーん」 その誘惑に勝てずに、条件反射のように目を閉じて大きく口を開ける。 舌にやわらかい感触が乗って、フォークが遠ざかっていく。gucci 財布 口の中のものを2度、3度、咀嚼すると私は顔を顰めた。「…美味しくない」「そうなのよねー。スポンジに絵の具混ぜてるような。本物の、『絵に描いた餅』みたいよねぇ」
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「お姉さん知ってたんですか?!」 この美味しくない味を知っていて食べさせたのかと驚いて振り返れば当たり前でしょと呆れた顔をされた。
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「特にこの『竜のしっぽのステーキ~ジェノベーゼソース~』。ドラゴ○ボール世代なら誰もが憧れた逸品よねーて言う話をしていたの。」
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何の感慨もなくそう呟くお姉さんに、期待値がエベレストの天辺よりも高くMAXまで膨れ上がっていた私は目を見開いた。
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「どうして私が食べたいのに食べてみてないと思ったのよ。他の料理も全部こんな感じ。わざわざアイテム所持数圧してまで色々持ってきたって言うのに、とんだ不作だわ」
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ゲームの中に入り込んでから全くと言っていいほど空腹感を感じないが、目にも鮮やかで五感いっぱいを刺激する色鮮やかな料理を目にすれば腹のひとつも減るというもの。しかもそれが、小さな頃から食べたくてたまらなかった『竜の肉』とくれば、一口ぐらいご相伴に上がりたくなるのが人の常。口の端から零れる涎に気づいたお猫様が、呆れた視線と布切れを寄越してくれた。
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その実物が目の前にあるのだ。借りた布で涎を拭う私を見てお姉さんはにっこりと微笑むと、竜のステーキのお皿から一口サイズにお肉を切り分けてくれ、私の口元に運んでくれた。
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確かに、主人公の息子が巨大竜から切り落としたしっぽを焼いて食べているシーンを見る度に、一体竜とはどんな味がするのだろうと喉を鳴らしていたものだ。作者の力量もあるのだろうが、子供の頃は本当に漫画を読むだけでも臭いを感じ取ることができていた気分だった。
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